◇旅への憧れ
 家の玄関を出て車に乗り込む。高速道路を走ってお目当ての観光地に到着。雑誌で人気のお店に入れば隣の席の人も同じガイドブックを持っていた。そんな経験はありませんか?
 テレビでは毎日のように旅番組が放映されています。有名なタレントが旅先で楽しむ思いがけない出合いや体験。準備されたものと分かってはいても、自分もあんな自由きままな旅をしてみたいと憧れたことはありませんか。ここで紹介するのは、そんなあなたに郡上地域活性化協議会が送る新しい旅のススメです。

◇時には車を離れてみよう
 現代人の私達はどこへ行くにも車を手放せません。旅も例外ではありません。自宅の玄関を出て車に乗り込み、そのまま目的の観光地へ…。たしかに便利にはちがいありませんが、そんな点と線を結んだだけの旅にあなたは本当に満足していますか?ましてや観光地はどこへ行っても渋滞がつきもの。
 そろそろ一方的に与えられる情報に振り回されるのではなく、感性の赴くままに自分らしい旅をしてみませんか。実はそれはとても簡単なことです。車から離れてみることです。便利な車からあえて離れることで、それまで経験できなかった自由な旅が始まります。

◇歩く(ウオーキング)ということ
 車を離れて歩くためには、必要最小限のモノしか持ち運びできません。いつもモノに溢れかえっているライフスタイルともしばしのお別れです。運動により健康維持、シェイプアップ効果も期待できます。そして体の脂肪が燃焼していくと同時に、日頃私達の心の感性を覆っていた脂肪も溶け出し、心が素直になっていくとともに感性も研ぎ澄まされてきます。
 また、歩くという行為は人間の最も基本的な行為の一つです。歩きながら周りから得られる情報は車で移動するのと比べて格段に多くなります。それまで何気なく見過ごしていた、あるいは気をとめる止めることすらしなかった地域の魅力が新たに見えきます。その魅力があなたを新しい旅の世界へ誘うのです。

◇奥美濃・郡上はウオーキングエリアに最適
 日本を代表する清流長良川が南北に貫く郡上市。南部の美並から北部の白鳥まで郡上市は広大で変化に富んだダイナミックな自然と、その自然とともに暮らす生活の息吹を感じることができ、ウオーキングを楽しむには最適のエリアです。さあ出かけましょう。あなただけが知っている新しい郡上の魅力発見の旅に。

◇ウオーキングコースの概要
 ここでは次の3つのエリアに区分してウオーキングコースを紹介しています。 
1,長良川鉄道を起点・終点とするエリア
  ・ 美並・八幡エリア 
  ・ 大和エリア
  ・ 白鳥エリア
2,明宝エリア
  ・ 奥長尾エリア
  ・ 気良エリア
  ・ 寒水エリア
3,石徹白エリア(フリーウオーキングエリア)

番号
タイトル
起 点
終 点
レベル
所要時間
距 離
分 類
  表紙            
  内表紙とインデックス            
1
長良川風景と温泉を楽しむ旅
木尾駅
美並子宝温泉駅
1
1.5時間
4.5km
平坦コース
2
温泉でのんびり奥美濃散策の旅
美並子宝温泉駅
大矢駅
1
1時間
3.5km
平坦コース
3
おくみの牡丹園と山並眺望を味わう旅
大矢駅
福野駅
2
1時間
3.3km
坂道コース
4
水路のせせらぎと歩く鮎の里の旅
福野駅
美並苅安駅
1
1時間
3.0km
平坦コース
5
長良川今昔筏場の風景と清流を巡る旅
美並苅安駅
赤池駅
1
45分
2.6km
平坦コース
6
長良川鉄道と里の風景満喫の旅
赤池駅
深戸駅
2
2時間
6.5km
坂道コース
7
奥美濃旧郡上街道を辿る旅
深戸駅
相生駅
3
2.5時間
7.2km
坂道コース
8
奥美濃・郡上 鉄道時代の郷愁にふれる旅
深戸駅
相生駅
4
3時間
8.2km
坂道コース
9
高賀信仰の森巡礼の旅
美並苅安駅
相生駅
5
10時間
22.0km
峠越えコース
10
古今伝授と白山信仰の森を訪ねる旅
山田駅
徳永駅
4
5時間
14.0km
峠越えコース
11
郡上やまと石仏と木造校舎に出会う旅
徳永駅
郡上大和駅
4
6時間
15.5km
峠越えコース
12
おくみの白鳥街歩きと森林浴の旅
美濃白鳥駅
白鳥高原駅
3
3時間
8.0km
坂道コース
13
長良川源流域珠玉の里山風景を楽しむ旅
北濃駅
北濃駅
4
5時間
14.0km
坂道コース
  石徹白フリーウォーキングエリア            
  めいほうエリア里山ウォーキングコース            
  奥美濃郡上四季の彩り            
裏表紙(長良川鉄道)

☆それぞれのコースガイドにコースの概要、距離、所用時間(参考)、コース図、オススメの見所が簡単にまとめてありますので、参考にしてください。
☆「長良川鉄道を起点・終点とするエリア」では、駅を基本にコースを設定しているため、コースによっては長短があります。自分の体力や時間に合わせて自由にコースを組み合わせてみましょう。
☆コース図面はそれぞれ縮尺が異なりますので注意してください。
☆石徹白エリアについては、集落地域内に多数の資源が存在していることから、特定のコース設定はやめ、自由に散策する「フリーウオーキングエリア」としました。資源マップや現地に設置されている案内標を参考に気の向くままに歩いてみましょう。
☆明宝エリア、石徹白エリアともに、公共交通機関(バス)のアクセスが少ないので、自家用車を起終点とするウオーキングが基本となります。

◇長良川鉄道のススメ
 ウオーキングをする時の大きな課題が、スタート地点までどうして戻るかです。うまく周回コースが取れればいいのですが、一番つまらないのは同じコースを戻ること。そんな時は長良川鉄道を積極的に使ってみましょう。
 「長良川鉄道を起点・終点とするエリア」で紹介している各コースは鉄道を利用することを前提とし、そのことでコースの自由度・魅力を楽しめるように設定してあります。歩き疲れて、田んぼの中にある小さな駅で列車を待つ。車窓から眺める長良川の風景。そして今日一日歩いてきたコースを追憶の中に辿る。まるでいつか見たウイスキーのCMのワンシーンのように、あなたの旅の思い出は夕焼け色に染まっていきます。温泉にでも入って帰ろうか…。

◇道に迷うもまた楽し(道草のススメ)
 紹介しているコースは、あくまでも参考と考えてください。そのコースを忠実に辿る必要はありません。あなたが分かれ道で立ち止まり、どちらへ歩みを進めるかは、あなたの自由です。その先にどんな風景や出合いが待っているのでしょうか。
 またこの旅はツアー旅行ではありません。時間やペースも自分次第。気の向くままに道草を食っても大丈夫。思いがけない出合いが待っているかもしれません。

◇ウオーキングの心得(マナー編)
・コースは一般の公道を利用しています。交通安全には十分注意してください。また大人数で歩かれる時などには広がって歩行し、他の方の通行の支障とならないよう気を付けてください。
・私有地、農地にむやみに踏み込んだりしないよう気を付けてください。
・コース沿線の家々や地域の方の生活環境、プライバシー保護に心配りをお願いします。
・ゴミは必ず自宅まで持ち帰り、適正に処分してください。
・歩きながらのたばこ、ポイ捨ては最低のマナー違反です。山火事等にも十分注意してください。
・写真を撮られる方は地域の方の肖像権を尊重してください。
・コースによっては通行情報を事前に関係機関へお問い合わせされることをオススメします(冬季積雪や通行止め等)


◇ウオーキングの心得(トイレ編)
・ウオーキングの前には必ずトイレを済ませておきましょう。
・使用できるトイレはコースに図示してあります。
・男性の方。やむを得ない場合を除いては青空のもとでの運用はお控えください。
・コースによっては途中にトイレが無い区間があります。そういった場合には、商店や喫茶店などを利用し、ついでにお願いしてみるのも一つの方法です。お寺さんなどでもきちんとお願いしてみれば使わせていただけることもあります。その際にはお賽銭を奮発(?)しましょう。
・トイレをお借りするのは、地元の方との究極の触れあいのチャンス。あなたの対応とマナー(礼節)とウオーキングの達人度が試されます。  
Eどうしても調子が悪くて山の中で・・・。といったことはウオーキングをしたことのある人なら誰でも経験があるもの。携帯トイレを持参することが究極の理想ですが、少なくとも使用したティシュー等はビニール袋に入れて持ち帰りたいもの。また現物も少し穴を掘って埋め戻すなどの配慮がほしい。猫だってそのくらいしますから。
・女性の方は、トイレがないために行動中の水分を控える方が多いのではないかと思います。気持ちは分かりますが、特に暑い時などは脱水症状や熱中症、また脳卒中や心疾患などの引き金になる恐もありますので無理は禁物です。
ウオーキングが苦行になってしまいます。

◇ウオーキングの心得(準備・装備編)
1,がんばりすぎない(無理をしない)
 ウオーキングはあくまでものんびり楽しく。誰かと競ったりする競技ではありません。歩き通すことだけが目的でもません。歩いて、立ち止まって、見て、聞いて、感じて、その行程を楽しむことが目的です。

2,スタート前には準備体操を
 車や列車から降りたらスタート前に軽く準備体操を。下半身だけでなく、腕や肩もほぐしておこう。慣れないザックを背負うことで意外に肩こりにもなることも。

3,水分補給
 最近はペットボトル持参の人も多い。とにかく水分はこまめにとることが大切。夏場は特に。発汗の多い夏場はお茶とスポーツドリンクの二種類を持って使い分けるのが達人。ウオーキングの後の楽しみである温泉の後なども意識的に水分補給を忘れずに。帰宅後のビールなども利尿作用が強く水分不足を促進させてしまう恐れもあるのでほどほどに。

4,服装・これだけは持参したいグッズなど
<歩きやすい服装>
 服装は季節により異なりますが、気温変化や運動による体温調整がしやすいよう重ね着で調整しょう。 
<シューズ>
 ウオーキング専用がベスト。なければジョギングシューズのようなものでも良い。靴底が薄いスニーカーなどでは足首に負担が掛かり疲れやすい場合もあります。特別な山道で無い限りはトレッキングシューズもかえって疲れます。
<帽 子>
 夏場は特に必要。できれば風通しの悪いキャップはかえって熱がこもることもあるので注意。昔の麦わら帽子などは最適。
<雨 具>
 急に天候が崩れることもあります。雨具は防寒具兼用で必ず携行したい。
<手 袋>
 手の甲は体温をコントロールする温度センサー。寒い時期などは薄手でもいいので手袋があると便利。マラソン選手が薄着なのに手袋をしているのはこのため。冷え性の人は特に。
<非常食>
 コースの中には長い峠越えもあります。緊急事態に備え非常食は常に携行しよう。基本はかさばらずカロリーの高いものだが、一番大事なことは自分の好きなものであること。栄養価だけで選ぶと疲れ切った時に食べられないなんてことも。日持ちがすれば次の時に使うこともできる。
<ルート図・地形図> 
 ルート図だけでなく、できれば国土地理院発行の地形図を持って歩いてみよう。地形図からは実に様々な情報が読み取れる。そして自分が歩いたコースを色塗りしてみよう。後になって地形図を眺めながらその日歩いたコースの情景が目に浮かぶようになればもうウオーキングの達人だ。
<救急セットなど>
 バンドエイドや包帯など、ミニチュアセットでもいいので救急セットは常に携行したい。そのほかにゴミ袋やティシュペーパ、タオルなどががあると便利だ